V字回復後の日産さんの長期戦略が見えてこない。
最近のTVや新聞の報道によると、日産さんの株主の皆さんは、今後の日産さんの組織運営や新技術開発の方向性に関して、色々不満を持っているようだ。
数年前の日産さんの惨憺たる状況を考えれば、確かにゴーン社長は一定の評価を得るべきだろう。
しかし問題は、V字回復後の中・長期ビジョンだ。
ものづくりを生業とする企業は、やはり
「この技術だけは、他社には絶対に負けない」
という特徴ある製品を持つこと、あるいはこういった特徴ある製品を開発することを目指す中・長期戦略を、株主に示すことが出来ないと、短期的に収益を上げるリストラ策などだけでは、株主は最終的に日産さんから離れていってしまうだろう。
日本の日産さんのライバルは、すでに特徴ある製品があり、次世代の開発方向性も明確だ。
例えば;
トヨターーハイブリッド技術
燃料電池開発
ホンダーースーパークリーンディーゼル
先行する燃料電池技術
マツダ−−ロータリーエンジン
水素エンジン開発
スバルーー水平対抗エンジン
水平対抗ターボディーゼルエンジン開発
スズキーー小型車生産のノウハウとそのグローバル戦略
小型車ターボディーゼルの国内生産
三菱自ーー新コンセプト軽自動車「i」(アイ)
ターボディーゼル車開発
電気自動車開発
ガソリンの価格が高騰し、地球温暖化が深刻さを増す中、これからは、環境対策が最重要課題の一つだ。この分野ではトヨタもホンダも次々に燃費改善策や燃料電池の開発の方向性を打ち出している。
日産さんは、一体どの分野にもっと力を入れていくのか?ターボディーゼルの分野では、この分野で先行している欧州に拠点をおくパートナー、ルノーさんの技術を活用することも手ではある。しかし、果たしてルノーさんのターボディーゼル技術で、’09年施行のポスト新長期規制の排ガス規制レベルに対応し、最終的にホンダさんのスーパー・クリーン・ディーゼル技術に追いつき、追い越すことが出来るのであろうか? やはりある程度は、日産さん独自に改良していく必要があるのではないか?
部品メーカーさんとの関係も改善すると首脳陣は言っているが、日産さん自身が車の心臓部で、環境対策用新規パワーユニットの開発方向性をハッキリ打ち出さないと、部品メーカーさんも、日産さんのために、どのような方向で、中・長期の開発プランを組んでよいのか解らないだろう。
株主との関係も含めて、これから先1年が日産さんにとっては正念場だと思う。
次回の株主総会までには、他の自動車メーカーにはない独自技術の開発方向性をも含めて、確固たる中・長期ビジョンを示して欲しい。
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